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植え付けられた恐怖
後付けされた理性
日々の矛盾が成す輪廻
その先の見越せぬ未来
廻転している
一輪の花に留まる蜜蜂
風に乗り飛んでいく綿毛
紺に近い空を舞う鷲
寄せては返すばかりの細波
廻転している
出会ってしまった僕等も
同じ時間を共有した僕等も
互いの脆さに気付き別れていく僕等も
またどこかで出会うことを祈りながら
廻転している
執事は言った
「お嬢様 朝食の支度が出来ております」
私は貴族に生まれ 貴族として振る舞ってきた
私はよく色々と考える
同じ人間なのに何故貧民から貴族までの差が出来てしまうのか
それを爺やに話したこともある
返ってきた答えは
"真理"
「正しいことばかりがある世の中ではない
間違いだらけの世の中 それもまた真理である」
私にはよく意味が解らなかった
どのような説明を聞こうとも私の意見は変わらなかった
執事は言った
「お嬢様 昼食の支度が出来ております」
私はもうそんな時間か と思いながら椅子に座った
鶏の丸焼きを見ながら考える
この鶏にも同じ命があったのに何故私は生き彼、或いは彼女は死んでしまうのか
それを婆やに話してみた
返ってきた答えは
"嘲笑"
「たかが鶏一匹の命と貴女の命は釣り合いませんわよ
貴女は我が家の宝 この鶏は家に仕える食料なんですから」
私にはよく意味が解らなかった
どのような説明を聞こうとも私の意見は変わらなかった
執事は言った
「お嬢様 夕食の支度が出来ております」
私は眠かったが あぁ と答えて部屋を出た
辺りを照らす蝋燭を見ながら考える
この蝋燭一本を造るのにどれだけの人が関わったのだろう
原料を採りに行く人、それを加工する人、それを売る人、買う人、もっと沢山の人がこの蝋燭一本に関わっているのかもしれない
だがその蝋燭は大した活躍もせずに一時辺りを照らし、溶けて消えて行く
それを執事に話してみた
返ってきた答えは
"循環"
「確かに沢山の人が関わって造ってそれが今 お嬢様の元へあります
ですがお嬢様もそれ相応の代金を支払っておられるのです
そのお金は造ってきた人達にも行き渡ります
そのお金を使ってまた蝋燭は造られるのです
世の中は大きなサイクルなのですよ
お嬢様もその一員なのです」
私はしっかりと納得した
そして 新たな疑問が浮かんだ
「執事 お前は爺やや婆やよりもよく物事を解っている
なのに何故お前は執事なんだ」
執事は困った顔をした
「それは私がこの家に仕えているからでございます
私の知識や力量はこの家やお嬢様の為にあるのです」
私はやっぱり解らなかった
執事は微笑んで
「今はまだ知らなくても良いことでは無いでしょうか」
とだけ言った
初めはこれが"血染めのテーブルクロス"になる予定だったんですが・・・。
ま、いっか★
明確な理由があった訳では無い
強いて言えば"疲れた"
親や教師の期待に応えるだけの日々
そんな日常に疲れただけだ
あぁ あの蒼い空も海も 赤い大地も
私の全てを嫌っているようだ
私はもう疲れた
私はもうじき消えるだろう
深い樹海の奥か 暗い海の底か
定かでは無いが
もう眠らせて欲しい
私はただ 疲れたのだ
自称善人と自称悪人の二人はこう話しました・・・。
自らを最も善人と称する者は言いました。
「私は今日もいいことを一つしました。今日も子供が川で溺れそうになっているのを助けてあげました。後になって気付いてみると、子供達は頬を膨らませながら、余計なお世話だよ!と怒っていましたが、多分照れているのでしょう」
自らを最も悪人と称する者は言いました。
「私は今日も悪いことを一つしました。今日も子供が川で遊んでいるのを呼び止めてしまい、不快な思いをさせてしまいました。後になって気付いてみると、子供達は顔を綻ばせながら、ありがとう。と言っていましたが、多分私を悲しませない為に無理をして笑ってくれたのでしょう」
裁きを下す者は言いました。
「自称善人も自称悪人も、もっと上手に生きられないのですか。自分に甘くしすぎることも自分に厳しくしすぎることも、他人にとってはどうでもいいことです。ならば、自分に最も価値のある生き方をしなければ損をするだけです。邪魔をしたのに助けたと思ったり、またその反対だったり・・・。結局、今回の話では子供が一番迷惑だったようですがね。」
その話を聞き、自称善人はその後、他人が本当に必要としていることだけを見極めるよう努力し、自称悪人はその後、もっと感情を読み取る努力をしたらしいです。
私が全てを知ったのは全てがはじまる前だった
視界が赤く染まり 怒号と罵声が頭の中を木霊した
実際に体験した訳でもないのに悲しみが溢れた
修験者は言った
私が全てを知ったのは全てが終わった後だった
地上は赤く染まり 憎しみと怒りが世界を包んだ
実際に体験した訳でもないのに怒りが渦巻いた
一国の王は言った
私が全てを企んだのはこの国の為だった
世は荒れ伝染病の蔓延 民の苦しむ声が聞こえた
彼等の悲しみは私を王座から引き摺りおろそうとした
そんな最中に私はふと思ったのだ
人が減れば他人は得をする その人の分まで得ることが出来ると
私は実行した 例えそれが間違いだとしても
我が国に安定をもたらせる為に
一国の兵は言った
私が全てを行ったのは我が妻の為だった
世は荒れ果てて妻も病み私は自らに誓った
一度愛した人ならば護り尽くしてみせると
他の何を犠牲にしようと 彼女だけは護ってみせると
私が死のうと彼女だけには生きてもらわなければ
通りすがりの旅人は言った
この国の者も皆 醜いのだな
自らの護りたい者を護る為に他の者は犠牲にしてもいいのか
誰もがそうなら誰が幸せを得られようか
最後の一人になるまで戦い抜き 最後の一人もいつか死に絶え
結局は皆 護ることも出来ずに死んでしまうではないか
我等は皆 大きく同じ穴の狢 共に生存する道を選ぶべきでは無かったのか
私はその時、何をしていたのでしょうか。
生きていたのか、死んでいたのか。
私はその時、何処にいたのでしょうか。
光の中なのか、闇の中なのか。
私は一体、なんなのでしょうか。
現実なのか、幻なのか。
私とはなんなのでしょうか。
食べる者なのか、食べられる者なのか。
私とは本当に存在するのでしょうか。
自分だけの世界で架空に創られた人物。
長い長い闇を抜け、たった一度の変化。
一瞬の生と永遠の死。
淡い幻と不滅の常。
どんな地震にも揺るがず
沢山の夜を超えようとも
決して軋まない浄罪の塔
私の心を表すかのように孤立している
寡黙に聳える浄罪の塔
どんな荒波にも屈せず
沢山の朝を迎えようとも
決して倒れない浄罪の塔
私の心を表すかのように顕在している
迷い込んだ貧弱な旅人
今にも倒れ込みそうで
沢山の人に出会おうとも
決して迷わない旅人
私の体を表すかのように脆く美しい
背中合わせに輝き対とされる存在
光と影
全ての物に存在する主役と脇役
表と裏
この眼を通して視える物そうでない物
鳥と魚
魚は鳥の餌となりその生を終える
僕と私
皆にとっての私と自分だけが知る僕
空と地
全てを包み誰からも期待される
今と昔
限りなく早い一歩の中で流れ行く運命
君と僕
変わり行く中でいつまでも変わらず
何を補えば生きていけるだろうか
だが 都会は夜も明るい
大人の雰囲気を漂わせる街
昼の様子からは想像もつかない豹変ぶりに
誰もが初めは戸惑うだろう
昼 世界に光りが満ちるという
だが 屋根裏部屋は昼も暗い
蜘蛛の巣が張り巡らされる家
建った頃の様子からは想像もつかない豹変ぶりに
住人も初めは戸惑うだろう
夜 日本は闇に包まれるという
だが 知らぬ国では今が昼
想像出来ないが 今頃 活気づいた街を歩いているのだろう
昼 日本は光りに満ちるという
だが 知らぬ部屋では今が夜
想像出来ないが 今頃 蜘蛛の巣を箒で払っているのだろう
深夜 子供が目を覚ます
世界に一人 取り残されたように泣き喚く
白昼 老婆が眠りにつく
世界から一人 昇るように旅立っていく
昼夜 人は人生を共にする
模索する日々から抜け出せない人々は
開いた両手を握り締められない
夢 孤立する現実と一人の世界
暗雲の先 青い空 那由多に広がる宇宙
僕の脳を一瞬にして変え
現実を押し退け 空想に奔る
言葉が重なり 紡がれ
律動が生まれる
手を動かせば また
新しい世界が生まれる
舞い踊り 楽しい世界
ただ争い 哀しい世界
全ては人の思いから生まれる
だがそれは見る者に全て伝わる訳ではない
戦争の悲しさを知る為書いたのに
この作者は戦争が好きだと思われたり
戦争を何とも思わなくなったりすると
言葉の羅列は無価値以下のものになり
律動も悪意に満ちてしまう
だからこそ 知識は知恵に変え
自分で解るようにしないと意味がないのだ
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新! 陽に向かう影Ⅲ(2/10)
未 鉄槌(未定)
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