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廻る、廻る、世界は廻る。クルリクルリと、狂り狂りと。
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裁きを下す者は二つの意見を訊きました。
自称善人と自称悪人の二人はこう話しました・・・。
 自らを最も善人と称する者は言いました。
 「私は今日もいいことを一つしました。今日も子供が川で溺れそうになっているのを助けてあげました。後になって気付いてみると、子供達は頬を膨らませながら、余計なお世話だよ!と怒っていましたが、多分照れているのでしょう」
 自らを最も悪人と称する者は言いました。
 「私は今日も悪いことを一つしました。今日も子供が川で遊んでいるのを呼び止めてしまい、不快な思いをさせてしまいました。後になって気付いてみると、子供達は顔を綻ばせながら、ありがとう。と言っていましたが、多分私を悲しませない為に無理をして笑ってくれたのでしょう」
裁きを下す者は言いました。
 「自称善人も自称悪人も、もっと上手に生きられないのですか。自分に甘くしすぎることも自分に厳しくしすぎることも、他人にとってはどうでもいいことです。ならば、自分に最も価値のある生き方をしなければ損をするだけです。邪魔をしたのに助けたと思ったり、またその反対だったり・・・。結局、今回の話では子供が一番迷惑だったようですがね。」
 その話を聞き、自称善人はその後、他人が本当に必要としていることだけを見極めるよう努力し、自称悪人はその後、もっと感情を読み取る努力をしたらしいです。


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今日の来訪者がなんと20人もいました。
過去最高記録だと思います!嬉しい。
これからもよろしくお願いしま~~~~す。
尚、お題は常時受け付けておりますので、気軽に頼んでください。
出来るだけ早くつくりますので・・・。
予言者は言った
 私が全てを知ったのは全てがはじまる前だった
 視界が赤く染まり 怒号と罵声が頭の中を木霊した
 実際に体験した訳でもないのに悲しみが溢れた
修験者は言った
 私が全てを知ったのは全てが終わった後だった
 地上は赤く染まり 憎しみと怒りが世界を包んだ
 実際に体験した訳でもないのに怒りが渦巻いた
一国の王は言った
 私が全てを企んだのはこの国の為だった
 世は荒れ伝染病の蔓延 民の苦しむ声が聞こえた
 彼等の悲しみは私を王座から引き摺りおろそうとした
 そんな最中に私はふと思ったのだ
 人が減れば他人は得をする その人の分まで得ることが出来ると
 私は実行した 例えそれが間違いだとしても
 我が国に安定をもたらせる為に
一国の兵は言った
 私が全てを行ったのは我が妻の為だった
 世は荒れ果てて妻も病み私は自らに誓った
 一度愛した人ならば護り尽くしてみせると
 他の何を犠牲にしようと 彼女だけは護ってみせると
 私が死のうと彼女だけには生きてもらわなければ
通りすがりの旅人は言った
 この国の者も皆 醜いのだな
 自らの護りたい者を護る為に他の者は犠牲にしてもいいのか
 誰もがそうなら誰が幸せを得られようか
 最後の一人になるまで戦い抜き 最後の一人もいつか死に絶え
 結局は皆 護ることも出来ずに死んでしまうではないか
 我等は皆 大きく同じ穴の狢 共に生存する道を選ぶべきでは無かったのか
 A shadow toward the sunlightⅡ

 砂漠は未だ終わらない。汗が眼に染みる。
 此処はひたすらに炎天下のようだ。
 一年に一度の"神涙の日"はずっと前に終わった。
 絶対にたどり着けるという意志は遙か彼方で尽き、今はただ、死者のように砂漠を歩いているだけであった。
 何度かオアシスがあったであろう場所を見かけた。其処には少量の水が溜まっていて、実験所を出てすぐの処に落ちていた大量の空き瓶に水を入れて此処まで耐えてきた。
 だがしかし、それももう終わりのようだ。水は尽きた。
 後は、現在体の中にある水分しか残っていない。汗の一粒も無駄にしないようにし、歩いていると、私は極限状態の最後を知った。
 愕然とした。其処に広がっていたのは、樹海だったのだ。砂の山を登った所で、眼前で砂漠を横に一刀両断する緑に多少怖じ気づいたほどだ。
 だが、これはついている。今此処で倒れては、笑いものだ。私は最後の力を振り絞り、日陰に入り、座った。
 (涼しい・・・)
 単純にそう思った。ただ日陰に入るだけでこんなに体感温度が変わるものだろうか。
 眼の焦点が定まっていない。砂漠で反射した日光で目の前に緑のもやが広がる。
 しばらくぼーっとしていた。不意に我に返り、ばっと立ち上がると、あたりに誰かいないかと見回した。
 神経をすり減らしてきただけに、過敏に反応するようになっているのだ。
 「とりあえず・・・行ける所まで行ってみるか」
 
 おそらく30分は歩いただろう。
 先に続くのはひたすら木と草のみだ。
 疲れもピークに達している。空に浮かぶ太陽は大分傾き、月が昇ろうとしている。
 足下に生えているきのこを抜き、手に取った。
 派手な色をした毒々しいきのこだが、これだけ腹が減っていては仕方ない。
 端の方を少し噛んでみた。と、途端にはき出した。
 口の中が酷く痺れる。麻痺作用のあるきのこのようだ。
 (こんな生活続けてたら、胃が強くなるだろうな・・・)
 そんなことを思いながら、さっさとそのきのこを足下に捨てて、他のきのこを一心不乱に探した。
 途中、菜っ葉なども見つけ、沢山摘んで奥に進んでいった。
 
 なにか音がする。和太鼓を連打し続ける音のようだ。
 近づいて行ってみると其処には滝が流れていた。
 周囲に白い霧を飛ばしながら止めどなく流れ出る水。
 飛び込んだ。魚になったようだ。
 体に命が戻ってくる。必死に水を飲み、体を潤した。
 (こんなところに・・・なんでだ?)
 頭は疑問を抱えているのに、体は水だけを欲している。
 水を飲み、安心したところで、どっと疲れが出てきた。
 腹は満たされなかったがそれなりに食べることは出来た。
 水を飲むことも出来た。
 私は何を考えることもなく、いつの間にか深い眠りについていた。

 足音がする。
 金色の眼が森の中からこちらを覗きこんだ。

 To the next time
 
 
 私はその時、何をしていたのでしょうか。
 生きていたのか、死んでいたのか。
 私はその時、何処にいたのでしょうか。
 光の中なのか、闇の中なのか。
 私は一体、なんなのでしょうか。
 現実なのか、幻なのか。
 私とはなんなのでしょうか。
 食べる者なのか、食べられる者なのか。
 私とは本当に存在するのでしょうか。
 自分だけの世界で架空に創られた人物。
 長い長い闇を抜け、たった一度の変化。
 一瞬の生と永遠の死。
 淡い幻と不滅の常。
響まつりに出ることになりました!(大分前に・・・
響まつりとは、そこら辺(地元)の無類の音楽好きが集まって、コンサートを開くというものです。
私たちのバンドは4人で、gt&voが私なんです!
バンド名は『G(グラム)』。理由はというと、バンド名がなかなか決まらずに困っていた時、なんか西部地区の音楽祭のプログラムをバスの中で読んでいた時に、なんとなくプログラムの中のグラムにしようぜ~みたいなノリになって決まりました。それはさておき、
曲は4曲で全てBUMP OF CHICKENの曲です。
一曲目『snow smile』
二曲目『sailing day』
三曲目『カルマ』
四曲目『花の名』です。
花の名のバンドスコアは今日届きました!急がないと・・・。本番は12/9です。
頑張りまぁ~す。
 偉大に聳える浄罪の塔
 どんな地震にも揺るがず
 沢山の夜を超えようとも
 決して軋まない浄罪の塔
 私の心を表すかのように孤立している

 寡黙に聳える浄罪の塔
 どんな荒波にも屈せず
 沢山の朝を迎えようとも
 決して倒れない浄罪の塔
 私の心を表すかのように顕在している
 
 迷い込んだ貧弱な旅人
 今にも倒れ込みそうで
 沢山の人に出会おうとも
 決して迷わない旅人
 私の体を表すかのように脆く美しい
+
 太陽と月
  背中合わせに輝き対とされる存在
 光と影
  全ての物に存在する主役と脇役 
 表と裏
  この眼を通して視える物そうでない物
 鳥と魚
  魚は鳥の餌となりその生を終える
 僕と私
  皆にとっての私と自分だけが知る僕
 空と地
  全てを包み誰からも期待される
 今と昔
  限りなく早い一歩の中で流れ行く運命
 君と僕
  変わり行く中でいつまでも変わらず
  何を補えば生きていけるだろうか
年末の大通りを沢山の人々が行き来する。
目的は皆それぞれ違うが、誰の胸も踊っている。

「家に帰ったら妻に指輪をプレゼントしよう」
『見て!お母さん。雪が降ってるよ』
【綺麗な街明かりだなぁ】

皆一様に楽しみ 祭り騒いでいる。
街全体が歓喜に包まれる中 一人
涙を流し 悲しむ青年がいた。

(何故人はこうも一年の終わりを祝うのか)

彼はかく語った。
「一年が過ぎるということは、この世にいられる時間がまた一年減ってしまったということだ。命ある者はいずれ朽ちる。それが世の条理。それなのに何故笑って過ごしていられようか」
と。
それを聴いたある人が言った。
「一年の終わりを祝うのは、その命の時間の終わりが今年はまだ来なくて良かったなと祝うことなんだよ。確かに、最後は誰もが死すが、それだからこそ、生きている時間を大切にしなければならないんだよ」

彼は自分の考えに間違いなど無いと思っていたが、その人の言うことにも納得した。
結局、青年は、その歓喜の中で答えを見つけたのだった。
 夜 世界が闇に包まれるという
 だが 都会は夜も明るい
 大人の雰囲気を漂わせる街
 昼の様子からは想像もつかない豹変ぶりに
 誰もが初めは戸惑うだろう
 
 昼 世界に光りが満ちるという
 だが 屋根裏部屋は昼も暗い
 蜘蛛の巣が張り巡らされる家
 建った頃の様子からは想像もつかない豹変ぶりに
 住人も初めは戸惑うだろう

 夜 日本は闇に包まれるという
 だが 知らぬ国では今が昼
 想像出来ないが 今頃 活気づいた街を歩いているのだろう
 
 昼 日本は光りに満ちるという
 だが 知らぬ部屋では今が夜
 想像出来ないが 今頃 蜘蛛の巣を箒で払っているのだろう

 深夜 子供が目を覚ます
 世界に一人 取り残されたように泣き喚く
 
 白昼 老婆が眠りにつく
 世界から一人 昇るように旅立っていく
 
 昼夜 人は人生を共にする
 模索する日々から抜け出せない人々は
 開いた両手を握り締められない
 
 夢 孤立する現実と一人の世界
 暗雲の先 青い空 那由多に広がる宇宙
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HN:
1.夜嶺 阿魂 2.フェルメート
年齢:
32
性別:
男性
誕生日:
1992/04/28
職業:
中学生
趣味:
バンド活動
自己紹介:
音楽:
BUMP OF CHICKEN,
ASIAN KUNG-FU GENERATION,
RADWIMPS,
ケツメイシ,
DEPAPEPE

食物:
食べられる物一般

書物:
成田良悟さんの作品,
山田悠介さんの作品
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