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廻る、廻る、世界は廻る。クルリクルリと、狂り狂りと。
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お題―盲目―

 生まれて初めて見た光
 最初で最期の見た光
 近すぎて眼を細めた
 遠すぎて眼を凝らした
 
 懐かしくて涙が出た
 温かくて柔らかくて
 全てを照らす強い光
 真っ直ぐに光ってて
 眼を潰す強い光

 今はもうその光は此処にない
 全てを照らす光は
 僕も同じように照らして
 でもその光を僕が見る事は
 もう二度となくて

 僕の世界を奪ったのは
 他でもなくあの優しい光
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お題―恋愛[悲しみ]―

 とうとう零れ落ちた一粒の君
 曇り空
 僕は手を伸ばして君を待つ
 でも
 君を掬い取ったのは僕じゃ無かった
 暖かみのある大きな手
 僕の全てを奪った手
 君の幸せそうな顔を見る度に僕の胸はズキズキと痛む
 
 とうとう溢れ出した大粒の涙
 雨模様
 僕は雨に打たれて一人泣く
 でも
 ふと差し出された傘が僕を救ってくれた
 覗き込む大きな瞳
 僕の全てだった人
 君の心配そうな顔を見て尚更心はズキズキと痛む
 
 相変わらず降り続く雨
 粒は小さくなっても勢いは変わらず
 君に助けられても 
 あの大粒だった雨に打たれても
 雨は
 僕の心を流してはくれなかった
 痛みはまだ此処にある
 悲しみは共にある
 君が僕をいたわる度 僕は目頭は熱くなる

 僕は今
 君だけだと思っている
 I WILL DIE FOR YOU-君の為に死のう-
 本当にそう思っている
 
 君のその幸せそうな顔は
 太陽のように優しくて
 諦めるには愛おしすぎて
 離れるしか他無くて
 君の幸せは奪いたくない
 でも
 この気持ちは伝えたい
 
 「あぁ」

 結局何も伝えないまま
 ―――――僕はまた独りだ

お題―恋愛[喜び]―
  
 僕は君のことが一番好きだよ
 でも僕が本当に一番好きなのは
 君のことが好きな僕なんだ
 こんな気持ち どうしようも無いけど
 胸が熱くなるなんて言葉じゃ表せない
 締め付けられるなんてもんじゃない
 でも それでもやっぱり それらを
 括り付けたような言葉が今の僕には必要なんだ

 例えば君が誰かを好きになって
 それがもしも僕じゃなかったとしても
 僕は君の意見を尊重したいと思う
 君の世界の平和を望むから
 僕は君を見守りながら離れていくよ
 でも もしも君も僕のことが好きだったら
 僕も君を受け入れて 君と笑うよ
 僕の世界の中心は君だからさ
 あぁ またこんな気持ちがせり上げてきた
 なんでかな 哀しくなるんだ
 
 でもまた明日になったら
 どうせ 今までと同じように
 君の隣で 友達の関係を続けながら
 
 君の笑顔を 笑ってる 
お題―空飛ぶ羽―

 淡い光 闇を目掛け
 一心に 一心に

 光っては 消える炎
 漂って 流離(さすら)って

 静かさを 際立って
 夢だって 何時だって

 静かな祭りは朝まで続く
 命を燃やす 愛しき蛍

 夢なら醒めぬ 川まで往かぬ
 甘い汁さえ 名残惜しくて

 ほら 子供がこっちを見てる
 その目は輝いて 羨ましくて
 
 ほら 大人もこっちを見てる
 その目は楽しくて 哀しくて

 夏を彩る 一時は
 知らず知らずに 風と消ゆ
 
 共に往(い)こうと手を伸ばし
 窓の向こうで誘ってる
 
 君を置いては生きたくない
 それでも僕は往くしかない

 さらば 藍色の夏空
 僕たちの 儚き生命(いのち) 

お題―恋愛―

 伝えたい言葉がある
 メジャーな響き シンプルな発音
 その言葉はたくさんの出逢いをつくってきたのだろう?
 ならば同じように僕も その言葉で君を幸せにしたい
 でも いざその時になるとなかなか出てこない
 
 伝えたい想いがある でも伝わらない 伝えられない
 僕が弱いなんてコトは分かってる
 強くなりたいと思うさ
 でも・・・
 
 なんでだろう
 伝えなくても幸せだよ
 でも 伝えないといけない気がする
 それによって二人の関係が崩れるとしても
 その言葉が僕たちを救ってくれると思うんだ
 偶然の出逢いを 一生の宝物にしてくれるはずなんだ
 
 あぁ 今日も何も出来ないまま二人の時間が終わっていく
 明日は言えるかな いや 言わなくちゃ!
 そう思う毎夜 でも叶わない明日への願い
 別れがいつかは僕たちを引き離すのかな
 嫌だな 単純にそう思うよ
 だって僕は・・・僕は君のコトが・・・

 夜は更けていく
 街中が静まりかえってるよ
 僕は 夢の中で言えたんだ
 予行練習かな 今日は言えそうな気がする
 朝 君に出会った
 やっぱり鼓動は高鳴ったよ
 でも言わなくちゃ!
 ねぇ・・・
 
 「          」

 二人の時間が重なっていく
 痛いほどの 喜び

お題―お香―

 春?
 いや 冬か。
 どんな匂い?
 あぁ 今はもう鎮魂歌の代用か。
 死者の追悼?
 芳しき死の匂い。

 一本二本。
 その中に詰められた神聖なる芳香。
 行雲流水。
 広がり煙り名残を残して消え去る。
 清廉潔白。
 時限爆弾のように落ち行く閃光の跡。
 悉皆成仏。
 全てを包む白い煙が貴方の手に払われる。

 効果あるの?
 さぁ。死んでみないことには何とも・・・。
 なんだそれ?買うだけ無駄かもよ?
 かもな。でも人は誰でも楽する為に一生懸命。
 楽する為に一生懸命?
 あぁ。楽するってのにはそれなりの努力が必要なんだよ。
 よく分かんねぇな。
 いいんだよ。所詮世の中矛盾だらけ。
 
 いもしない神に縋りたくなるもんだ。

お題―視力1.5―

 僕は今「少年」
 此処は田舎だ
 青い空 白い雲
 緑の草 黄色い花
 戦ぐ風 鳥の戯れ
 
 遙か彼方を見通すことも
 過去も 未来も 沢山視た
 「神童」
 何時からかそう言われ
 不自由なく暮らして来た
 世界の神秘や不思議を家の中で全て視た
 ただ 苦労だけは視なかった


 私は今「青年」
 此処は栄えた
 白い街 青い海
 子供の声 一片の花びら
 跡をひく 頭上の飛行機雲
 
 私の眼は疲れを知らない
 安眠も失せ 年中世界を視た
 「千里眼」
 何時からかそう言われ
 頼られて過ごして来た
 世界の醜態や戦争を家の中で全て視た
 ただ 何時からか空は視なくなった


 儂は今「老人」
 此処は廃れた
 鼻を衝く臭い 力を無くした死体
 耳に残る 断末魔の叫び声

 儂の眼はもはや道具となった
 人々の要 人柱力となった
 「長」
 何時からかそう言われ
 縋られ 縛られて生きて来た
 災害や戦争の予知に使われてきた
 ただ もう悲しくは無かった
 
 「諦め」
 元来 人とはこういう者だ
 身勝手で なにより悲しい
 与えられた能力は 大きすぎた
 僕は、私は、儂は、生きていく中で
 人の中までも視てしまい
 その醜さにあてられてしまったのだ
 儚き生命を尚 汚す人々の 

 自己中心的利己主義者の
 自分勝手な現実崇拝主義に

お題―冬の気温―

 青い空を掻き消して 黒い雲がやって来る
 僕だけの明日を 妖しく攫っていくようだ

 外は寒い 昨日はとうとう氷点下を下回った
 木枯らしが吹く暗い月夜の晩 誰かの泣く声がする
 いつまでも待つことは出来ない 溶ける雪のよう
 二つと無いこの夜も 髪を撫でる風のよう
 
 白い雲が祓われて 赤い夜がやって来る
 黒いカラスが 僕の喉元に眼を光らせている
 
 赤い血が宙を飛ぶ 瞬間が永遠へと変わっていく
 粉雪は次第に雨になり 積もる想いの全てを流してくれる
 ほら フクロウも静かに 夜を狩るハンターのよう
 あぁ 月は嘲嗤っている 僕だけがこんなにも必死なのを
 
 いつも一人だ こうやって 全てが僕を否定する
 いつもそうだ 僕はこうやっていつも僕を悲観する

 「君」という君もいなく 呼ぶ者も呼ばれる者もいない
 これだけ色々な景色を 季節を 感じながらも
 僕は人というものを感じられない
 
 遙か彼方 いつか君を見つけられるのだろうか
 
 永遠 虚空 空間 世界 
 
 
 『神』


 全てを忘れる 刹那
 -273℃の 世界

 お題―柔らかい詩―

 ある日曜日の寒い朝
 君と出会って思い知る
 冷えた心を暖める
 柔らかい春の陽射しの様

 ある日曜日の昼下がり
 君を見ていて思いつく
 あの太陽を手にとって
 心の熱さを見せたいと

 ある日曜日の星降る夜
 君と別れて思い出す
 一人でいた日の寒いこと
 夢と遊んだ一人の日

 そしていつかは思い知る
 君に許した僕の世界

お題-人狩り-

 生き血を啜る死神
 漆黒の翼を朱く染める
 人間の魂など悔いることは無い
 同じようなモノがその辺りに転がっているだろう?
 
 無作為に選ばれた人間は
 一見何かの事件に巻き込まれたり
 寿命で死んだりと思われているらしいが
 実は全て 私の手の中にあったのだ

 嘘だって?
 じゃあ確かめてみればいい
 死んだ人間に会える方法があるならな
 結局 誰も信じちゃいないんだ
 自分の好きなように解釈して
 自分の好きなように行動する
 俺も人間も同じだよ
 だから俺は 今日も太陽など関係なく
 
 今日を駆け 人を狩る

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年齢:
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性別:
男性
誕生日:
1992/04/28
職業:
中学生
趣味:
バンド活動
自己紹介:
音楽:
BUMP OF CHICKEN,
ASIAN KUNG-FU GENERATION,
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食物:
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書物:
成田良悟さんの作品,
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