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廻る、廻る、世界は廻る。クルリクルリと、狂り狂りと。
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 その時、私は白い実験室の中で、被験者NO.1007の対外栄養吸収実験の主治医をしていた。
 実験は危険なもので、麻酔を打つと神経に副作用が出る可能性があるので、あえて麻酔を打たずに実験は行った。
 患者は酷く痛がり、暴れた。だが、人類存亡の為にはやむなしと、実験は続行した。
 途中、一度脈が落ちて慌てたがなんとか持ち直し、実験は成功した。
 だが、その実験は成功してはいけなかった。
 意識が戻った患者は錯乱状態にあり、メスを振り回した。
 私の助手は顔を刺されて死んだ。仲間の断末魔が響く中、私はなんとか被験者をを取り押さえようとしたが、無駄だった。
 胸を切り裂かれた私は、重度の傷を負った。死んだふりをしてその場を凌ぎ、被験者が赤く染まった実験室を出て行った後、仲間の元へ駆け寄った。
 大多数が死に、生きている者も虫の息だ。これでは命は持つまい。私は彼等を楽な姿勢で寝かせた後、簡単な治療を済ませて実験室を出た。
 雨が降ってきた。傷に染みる雨。大きな音を立てて、足下の砂を濡らし、さらっていく。
 ふと、涙が零れ落ちた。止めどなく溢れ出た。
 「何をしてたんだろうな、私は・・・」
 涙を拭いもせず、そう呟いた。
 思えば今まで、何人もの人間の実験をしてきた。失敗例が多く、嫌でも人の死に目を見てきた。
 何も思わなかった。人が死ぬ、それは当たり前のこととして、日常の中にまで浸透していた。
 ならば何故涙が出るのか。解らなかった。
 生きる者の死。今まで普通だったことが急に壁となって目の前に現れたようだ。
 涙が止まった。私は涙を拭うと、落ち着き払った様子で前へと歩き出した。
 過去を清算しようとは思わない。だが、これからは違ったことをしてみたい。
 どこへ行こうとは思わなかった。だが、どこかへは行こうと思った。
 歩みは止めない。
 未だ、雨は止まない。
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年齢:
31
性別:
男性
誕生日:
1992/04/28
職業:
中学生
趣味:
バンド活動
自己紹介:
音楽:
BUMP OF CHICKEN,
ASIAN KUNG-FU GENERATION,
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書物:
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